非定型歯痛のお話

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非定型歯痛のお話

2016年7月7日

こんにちは。

四国中央市 坂田歯科医院 児山です。

 

蒸し暑い日が続きますね。・・・

いかがお過ごしですか?

日中は

エアコンなしでは過ごせない暑さです・・・

室内と室外の温度差で

当院スタッフも年齢を問わず

頭痛、肩こりなどに悩まされています。

 

そうそう

沖縄は梅雨明けして

夏っ!だそうですね。

羨ましい・・・・

 

あ~ぁ

カラッと晴れた

南の島の

リゾートホテルで

まったりと

お昼寝したい・・・

お昼寝

 

そんな夢のような話はさておき・・・

 

今回は

“非定型歯痛”のお話をします。

 

“非定型歯痛”

聞きなれない言葉ですね。

初めて聞く方もいらっしゃるでしょう。

どんな歯痛???

 

では、まず

歯の痛みの原因についてお話しますね。

歯痛には

むし歯や歯周病が原因で起きる痛みと

それ以外の原因で起きる痛みがあります。

ここでは、

それ以外の原因の歯痛についてお話します。

まず、関連痛と呼ばれるもの。

例えば

筋・筋膜性歯痛

これは

疲れが溜まって、肩や首が凝って

筋肉の緊張状態が続くことで起こる歯痛です。

歯を噛み締める癖などでも起こります。

(四国中央市ではこの症状を“けんびき”と言います。

口内炎やものもらいができても

疲れからくる症状全てがけんびきです???)

 

 

他には

三叉神経痛や帯状疱疹から起こる歯痛。

 

鼻炎や蓄膿症から起こる歯痛。

 

偏頭痛や群発頭痛からくる歯痛、

 

狭心症や心筋梗塞で歯に痛みが出ることもあります。

 

 

これらが原因の歯痛は

歯を治療しても痛みは改善しません。

それぞれの専門医で

診てもらうことで対処できます。

 

でも

歯科で調べても

耳鼻咽喉科、内科、循環器科などで検査しても

原因不明・・・

 

何故だかわからないけど

“歯が痛む”

その痛みが

“非定型歯痛”です。

 

原因が口の中や体に特定できない・・

いったい、何が原因の痛みなのでしょう??

 

“非定型歯痛”は

脳の中で起きる痛みです。

 

脳内の神経ネットワークが

バランスを崩すことが

痛みを感じさせる

原因と考えられています。

(まだ謎の部分が多いそうです・・)

 

ではなぜ、神経ネットワークの

バランスが崩れてしまうのでしょう?

 

お察しの通り

精神的ストレスが影響しています。

 

ストレスの中で

歯科治療によるものが

非定型歯痛のきっかけになることもあります。

 

例を挙げると

“歯が痛いっ!”と

歯科に治療を受けに来られても

ご本人が“痛いっ!”と思われている歯には

何もトラブルはありません。

 

でもご本人は“痛いっ!”のです。

これは過去の治療経験から

脳が勝手に“痛いっ!”の

シグナルを送っている場合があるのです。

 

脳内で

痛みの感覚をつかさどる部分と

感情をつかさどる部分はさかんに

連絡を取り合っています。

 

つまり

過去の経験からくる

歯科治療に対する不安な感情が

痛みを増幅してしまうのです。

 

“治療すればこの痛みは解消されるはず・・”

“治療しても痛いかも・・”

“別の歯が痛いのかなぁ・・”と

不安が先行してしまうのです。

 

では、どうすればいいのでしょうか?

 

まず、歯科でしっかり検査して、

痛みの原因と思われる歯を治療しましょう。

 

治療しても痛みが取れない。

痛みの原因がわからない・・・

 

ここで重要なことは

痛みの原因がわからなくて

治療をしても

痛みがとれないからと

歯科医院を転々としないでくださいね。

痛みの原因を歯科以外の

耳鼻科や内科等でも検査してみてください。

薬3 

まず

耳鼻咽喉科、口腔外科で

副鼻腔炎や蓄膿症などの上顎洞炎の検査。

 

その後

内科、神経内科等で

神経痛や心臓病、頭痛の検査。

 

それでも原因不明ならば

心療内科や精神科、

他科との連携でメンタルな治療をしてくれる

大学病院のリエゾン診療科を

受診してみましょう。

その結果をみて

非定型歯痛の治療、

メンタルな部分のケアを始めるので良いと思います。

 

女性で

微妙なお年頃の方には特に

メンタルケアが良いかも・・

(私もそのお年頃ですが・・・・)

 

 

歯痛の原因がメンタルなもの?

大学病院のリエゾン診療科?

心療内科や精神科の受診??

なんだか不安になりますよね。

でも、大丈夫です。

 

非定型歯痛は

疲れている方や

一生懸命に頑張っている方に

起きてしまう歯痛なのです。

 

心身的なストレスが原因なのです。

 

同じストレス量を受けても

個人個人でストレスを受け止める量に

差があります。

 

つまり

ストレス耐性が違うのです。

そして

ストレス耐性が強い方でも

 

ストレスの総量が多いと

ストレスが溢れ出てしまいます。

ストレスを受け止める容量が

いっぱいいっぱいになってしまうのです。

知らず知らずのうちに

頑張りすぎてしまっているのです。

だから

原因不明の歯の痛みは

ストレスと不安によって

神経ネットワークの

バランスが崩れているのかも・・と

疑ってみてください。 

 

崩れたバランスを回復させるのに

一番必要なことは休息です。

 

まず

ストレスで疲れている脳を休ませてあげましょう。

脳を休める方法は

“睡眠”です。

ぐっすり眠る事が重要です。

身体と心に休息を与えてあげましょう。

 

他科で

カウンセリングを受けたり

お薬の力を借りて治療を続けることで

徐々に改善されることが多いようです。

薬1

 

なかなか治らない私の

歯の痛みってこれかも???と

お心当たりのある方に・・・

次のような症状があれば

歯科治療を一旦控え

セカンドオピニオンを優先してみてください。

 

  • 痛みのあるところの検査を受けても、

むし歯や歯周病などのはっきりとした原因がない。

  • 「ここが原因か?」という歯の治療を受けても

痛みが数カ月消えない。

  • 経験したことのないような強い痛みがある。
  • 処方された鎮痛剤を飲んでも痛みが治まらない。
  • 冷たいものや熱いもの、食べ物のどと触れた時の

刺激痛ではないと思う。

  • 痛みが移動したり、本数が増えることがある。
  • 歯だけでなく顔面や首、肩まで痛いと感じることがある。

いかがですか?

歯科治療だけで治そうとせずに

他の原因も考えてみませんか?

どうしよう、どうしようかと

悩んでいると

原因が見つかりにくくなります。

こじらせてしまう前に

さあ・・・

パンダコロコロ

 

次回は・・・・・

夏になると

ついつい飲んでしまう

ジュースに入っている

お砂糖の量について

お話をしますね。

 

缶ジュース

 

 

 

 

 

 

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