1月のセミナー受講歴
2020年1月28日
11日12日 cstpc 福岡
26日 愛媛県歯科医師会学術講演会 大阪大学天野教授
2020年1月24日
こんにちは (^▽^)/
四国中央市 坂田歯科医院
児山です。
2020年が始まりましたね。
オリンピックイヤーですね。
日本中がなんとなく浮足立っていませんか?
坂田歯科医院でも
チケットが当たったとか・・・
何回応募してもダメだったとか・・・
その度に大騒ぎ💦
はた目にも楽しそうです。
さて、今回は・・・
歯周病が体に及ぼす影響についてお話をします。
皆さんがご存じの通り
歯周病はお口の病気です。
でも・・・・
歯周病がお口の中だけでなく
全身の健康にも影響を及ぼしているということは
ご存じない方もいらっしゃるかと思います。
歯周病とからだの病気との関連性は
長年研究されています。
歯周病菌自体が悪さをすることもあれば
歯周病菌が起こす炎症が引き金となって
全身の病気に広がることもあります。
現在、歯周病の関与が疑われている病気は・・・
動脈硬化とそれに伴う
脳梗塞・心筋梗塞
糖尿病
誤嚥性肺炎
早産・低体重児出産などが挙げられます。
まず・・・
動脈硬化とそれに伴う
脳梗塞・心筋梗塞についてお話をします。
歯周病で炎症を起こした歯ぐきから
歯周病菌が血管に入り込みます。
すると白血球が・・・
“大変だ!歯周病菌が入り込んだ!!”と
集まってきて歯周病菌を食べてしまいます。
歯周病菌を食べた白血球は
死骸となって
粥状の塊となって血管内に残ります。
この塊がだんだんと大きくなって
血液の流れを阻害します。
また塊が破れて血管に詰まると血栓になります。
脳の血管で詰まると脳梗塞
心臓の血管で詰まれば
心筋梗塞を引き起こしてしまいます。
実際に動脈硬化を起こした血管の内部の
塊から歯周病菌が検出されたこともあるそうです。
次に・・・
歯周病と糖尿病の関係についてお話をします。
この関係については
ご存じのかたも多くいらっしゃるでしょう。
歯周病によって生じた炎症性物質が
歯周ポケットから体内に入り込み
血糖を低下させるホルモンの
インスリンの働きを邪魔します。
すると高血糖の状態が続き
糖尿病が悪化してしまいます。
糖尿病が悪化すると歯周病も悪化します。
歯周病の悪化はさらに糖尿病の悪化を招き
負のスパイラルに陥ります。
続いて・・・
誤嚥性肺炎についてですが・・
誤嚥性肺炎とは本来は胃に入る食べ物や
唾液が誤って器官から
肺に入ってしまうことが原因でおきる肺炎です。
食べ物や唾液についていた細菌やウイルスが
肺の中で増殖し肺炎を起こしてしまうのです。
歯周病になってお口の中が
歯周病菌だらけになっていると
肺に入り込む菌の量も多くなります。
誤嚥性肺炎になるリスクが高まってしまいます。
早産・低体重児出産は・・・
妊婦さん限定です。
歯周病による炎症性物質の増加は
妊婦さんの体に作用し
子宮の収縮を引き起こす恐れがあります。
その結果、赤ちゃんが押し出されて予定より
早く生まれてしまうことがあります。
また、歯周病菌が子宮内部に感染して
早産を促す可能性もあります。
歯周病の妊婦さんは
そうでない妊婦さんに比べて
早産や低体重児出産のリスクは約2倍と言われています。
妊婦さんは・・・
ホルモンバランスの変化や
つわりで歯みがきがしづらくなることなどから
歯周病になりやすく悪化しやすい傾向があります。
大切な赤ちゃんにまで
悪い影響を与えてしまわないように
注意しましょう。
どうですか?
このように歯周病が
全身の病気に悪影響を与えることが
お解りいただけましたか?
では・・・
どうすれば歯周病が全身に与える悪影響を
減らすことが出来るのでしょうか?
歯周病で炎症が起きている歯ぐきは
傷口と同じです。
歯周病菌が体内に入り込む入り口となります。
“歯ぐきから血が出る”という症状は
歯周病が進行している状態です。
直ぐに歯科医院で歯周病の治療を始めてください。
プラークや歯石除去をすることで
歯ぐきの炎症は徐々に治まってきます。
お口の中の細菌を減らすためには
毎日の歯みがきを丁寧にすることです。
磨き残しがないように丁寧に・・
歯ブラシだけでなく歯と歯の間には
デンタルフロスや歯間ブラシを使いましょう。
歯科医院で衛生士によるブラッシング指導を受けるのも
良いかと思います。
お口にあった歯ブラシや
デンタルフロス、歯間ブラシの使い方も
教えてもらってください。
歯周病は痛みなく静かに進行します。
ご自分では気づかない事も多いので
定期的に歯科医院でチェックしてもらいましょう。
歯石除去やプロフェッショナルクリーニングで
お口の中の健康を維持しましょう。
そうすることで
全身の健康を維持することにつながります。
いくつになっても
お口もからだも健康でいたいものですね。
暖冬とはいえ
まだまだ寒い日が続きそうです。
体調管理にはお気をつけくださいね。
ネズミ年だけに・・・
チュ~意してね(笑)
それではまた次回・・・
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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