歯肉炎?歯周炎?
2016年11月10日
こんにちは。
四国中央市 坂田歯科医院 児山です。
すっかり寒くなりましたね。
今年の紅葉はどんな具合なんでしょうか?
紅葉狩りに行きたいですね。
どこがいいですか?
やはり山間部ですかねぇ。
以前行った久万高原町の紅葉がすごく綺麗でした。
遠いところまで行かなくて
愛媛県内にも良い所がたくさんありますね。
さぁ、今回は歯周病についてお話をしましょう。
歯周病・・・?
歯肉炎と違うの??
歯ぐきの病気??
簡単に説明しますと・・
歯周病は病状の進行具合で
歯肉炎と歯周炎に分けられます。
違いをお話しますね。
まず歯肉炎について・・
歯肉炎は歯周病の初期症状です。
歯ぐきの腫れ、出血の症状があります。
歯ぐきの溝にプラークが溜まり
歯周病菌が出す毒素で歯ぐきが腫れている症状です。
歯石を取って、プラークが溜まらないように
丁寧なブラッシングをすることで
症状が緩和され元の健康な状態にもどります。
さて、問題なのが歯周炎です。
歯周炎は歯を支えている組織がすでに
破壊されている状態です。
歯周ポケットも深くなり
プラークや歯石が溜まりやすくなります。
歯周病菌が起こした炎症が歯と歯ぐきの付着を破壊し
(つまり歯ぐきがぶよぶよになるのです)
歯を支えている骨(歯槽骨)まで破壊してしまうのです。
残念ながら破壊された組織はもとには戻りません。
歯石除去や丁寧な歯みがきで
炎症を押さえ、再発を防いで
現状維持をすることで
進行を止めることはできます。
それぞれの見分け方ですが・・
歯肉炎か歯周炎なのかは見た目では判断が難しいのです。
歯科医院で
エックス線撮影をして調べるとよくわかります。
歯周ポケットもチェックしてもらいましょう。
ご自分の歯ぐきの中がどういう状態なのか
歯周病検査をしてもらって下さい。
四国中央市では成人・高齢者に対する歯科保健対策として
歯周病検診をおこなっています。
現在歯・喪失歯の状況、歯肉状況、口腔清掃状態、歯石の付着等を
検査します。
その検診がきっかけでご自分の歯周病がわかり、
歯周病治療を始められた患者さんが多くいらっしゃいます。
市の取り組みとして、素晴らしい取り組みだと思います。
歯周病は大人(年配者)の病気と思われがちですが
高校生くらいから徐々に始まっているのです。
大人はもちろんのこと
高校生になったら一度歯周病検査をして
ご自分のお口の状態を知っておくのも良いかと思います。
坂田歯科医院では
プラークの中の歯周病菌を
顕微鏡で患者さんにお見せしています。
お口の中に残っている
プラークを少し取りガラスプレートに載せます。
位相差顕微鏡で見てみると
PC画面に表示されます。
こんな感じです。
細長いくねくねしたものが歯周病菌です。
動画で見ることもできます。
むし歯菌や歯周病菌がうじゃうじゃしています。
衝撃!!!
たいていの方はショックを受けられます。
そうそう・・・
歯周病菌が臭いを出すってご存知ですか?
口臭測定をして、
口臭の成分を分析、判定することで
お口の中に歯周病菌がいるかどうかわかるのです。
すごいでしょ~
判定グラフがこれです。
そして・・・この結果を見て
ほとんどの方が
お口の中の汚れを自覚して
お口の中をキレイにしたくなります。
そこで
歯科衛生の登場です。✨
まず
歯周ポケットを測定し
歯石除去をします。
ポケットの深いところに汚れや歯石があれば
そ~っと痛くないように取り除きます。
その方の状態によっては
数回施術が必要になります。
“歯石除去や深いところを触るのって痛そう!?”
以前の経験から歯石除去を敬遠される方もいらっしゃるでしょう。
でも、
最近の歯石除去はそんなに痛くないですよっ!!
器具の進歩はもちろんの事、
歯科衛生士が日々研鑽をつんで
痛くないように
そ~っと、そ~っと施術します。
あんまり気持ちよくって
眠ってしまう方もいらっしゃいます。(笑)
その後、
患者さんに合った歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなど
普段のお手入れの方法もお教えします。
お口の悩みも解決です。
さて・・
キレイになったらおしまいではありません。
健康で綺麗な状態を維持していただくためには
患者さんご自身の毎日のお手入れと
歯科医院で定期処置をしていただくのが
ベストです!!
ご自分ではお掃除できない
歯ブラシが届かない部分も必ずありますからね (^-^)
よりお口の中の状態をキレイに維持していくには
THPという方法もあります。
“私のお口の中に歯周病菌がいるなんて耐えられないっ!!”
そんなあなたにお勧めです。
私もTHPのプログラムをしてもらったのですが
快調です。
お口の中がネバネバしません。
爽やかです。
THPについては後日お話をしようと思います。
歯周病菌をやっつけてしまうすごいプログラムです。
乞うご期待!!!
今回もお付き合いありがとうございました。
では また・・・・