シーラントのお話・・

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シーラントのお話・・

2018年10月26日

こんにちは。

四国中央市 坂田歯科医院 児山です。

 

紅葉の季節になりました。

先日の台風の影響で季節外れの

桜の花が東京や仙台で咲いているとか・・?

何でも紅葉前の葉っぱが

台風の強風で散ってしまい

その後気温が上がったことで

木が“春になった~”と勘違いしたとか??

ちょっとクスッとしてしまいますね (^-^)

台風の塩害もあちこちで起こっているそうで・・・

小豆島の寒霞渓は

キレイに色づくのでしょうか?

などと心配しつつ・・・

さて、今回は

シーラントについてお話をしようと思います。

 

“シーラント”・・・

ご存知ですか??

正確には・・・

“フィッシャーシーラント”と言います。

 

歯ブラシが届きにくい奥歯の溝を

樹脂などで埋めてしまう処置の事です。

歯の溝を埋めることで虫歯予防ができるのです。

以前からこどものむし歯予防に使われている処置です。

 

奥歯(大臼歯)には複雑な溝があります。

その溝には歯ブラシの毛先が届きにくく

どうしても清掃不良になりがちです。

プラークが溜まりむし歯リスクが高くなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

特に生え始めたばかりの柔らかい6歳臼歯は

むし歯菌が出す酸で溶けやすいので要注意です。

 

そこで食べかすなどの汚れが溜まらないように

奥歯の溝をあらかじめ埋めてしまうというのが

シーラントです。

 

 

 

 

 

 

 

歯を削って詰めるむし歯の治療と違って

歯を削らずにできます。

 

じゃぁ、奥歯が生えてきたら予防のために

全部の奥歯の溝をシーラントしてしまえば安心!!

・・というわけにはいきません。

 

何故なら・・・

溝が浅い歯にはシーラントは必要ありません。

無理にシーラントをしても

溝が浅いと外れやすいのです。

特に一部が剥がれてしまうと

段差が出来てしまいます。

段差の部分に汚れが溜まることになり

かえってむし歯リスクが高まってしまいます。

 

そこで・・・

シーラント処置は

どういうお口の状態のかたに向いているのか

挙げてみますね。

 

奥歯の溝が深く歯ブラシが届いていない。

汚れがたまっている。

奥歯が初期虫歯になりかけている。

すでに他の歯がむし歯になっている。

むし歯になりやすい食生活をしている。

フッ素入りの歯みがき剤を使っていない など・・・

これらの項目を

歯科医院で総合的なチェックをして

予防処置のシーラントを選択するのが良いかと思います。

 

 

むし歯予防にシーラントをしたから

“もうむし歯の心配はゼロね!!”と

安心してはいけません。

 

シーラントは・・・

“入れておしまい。”ではありません。

 

定期的に経過観察が必要です。

奥簿の溝にしたシーラントは

嚙んでいるうちに一部が剥がれてしまうことがあります。

その部分が歯の表面との間に段差となってしまいます。

段差の部分に汚れが溜まりやすくなり

むし歯になってしまうこともあります。

 

また・・・

シーラントは奥歯の溝(咬み合わせの面)のみに処置します。

むし歯は咬み合わせの部分にだけできるものではありません。

歯と歯の間、歯と歯ぐきとのさかい目も

むし歯になりやすいのです。 

 

 

 

 

 

 

 

 

また・・・

6歳臼歯(第一大臼歯)にシーラントをした後

忘れがちなのが第二大臼歯です。

 

第二大臼歯は・・・

個人差がありますが小学6年生から

中学1,2年生頃に生えてきます。

第一大臼歯の奥に生えてきますので

ますます歯ブラシでの清掃が難しい歯です。

必要ならば第二大臼歯にもシーラントをする事を

お薦めします。

 

というのも・・・

今の中学生は部活や塾で多忙です。

歯科を受診することが極端に少なくなっています。

第二大臼歯が生えてきたら早めに

歯科医院でチェックがしてもらいましょう。

 

シーラントは奥歯の溝を埋めて

むし歯予防をする方法です。

シーラントはむし歯予防の万能選手ではありません。

必ず歯科医院での定期的なチェックが必要です。

 

 

では・・・

奥歯以外の歯のむし歯予防はどうしましょうか?

そうですね(^-^)

フッ素入りの歯みがき剤や洗口液を使用すればいいですね。

シーラントをした部分にはフッ素は届きません。

ですから・・・

シーラントとフッ素を併用することで

よりむし歯予防効果が高まります。

 

フッ素入りの歯みがき剤や洗口液も

たくさんの種類があります。

ご自分のお口に合ったものを

歯科医院で選んでもらうのも良い方法かと思います。

 

シーラントは永久的なものではありません。

必要な子供さんに

必要なタイミングで処置することで

高いむし歯予防効果が見込めます。

 

子供さんに永久歯の奥歯が生え始めたら

まず・・

歯科医院でチェックを受けてくださいね。

 

ではまた次回・・・・ 

 

Happy Halloween 🎃

 

 

 

 

 

 

 

 

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