私にぴったりの歯磨き剤は何??

キービジュアル

私にぴったりの歯磨き剤は何??

2017年8月24日

ドラッグストアやスーパーに並ぶ、たくさんの歯磨き剤
色々あるけど一体どれを使えばいいの?

用途に応じて異なる、歯磨き剤選びのポイントと
坂田歯科医院が選ぶおすすめの歯磨き剤をご紹介します

実は歯磨き剤は口腔内の状態や、用途によって
選択基準がことなりますので、用途別にご説明したいと思います

1. 虫歯になりやすい方
2. 歯周病になりやすい方
3. 歯がしみやすい方
4. 口臭が気になる方
5. 歯を白くしたい方
6. インプラントをしている方

1. 虫歯になりやすい方

虫歯になりやすい方には、フッ素濃度が高いものがおすすめです
当院で行っている、唾液検査でトータルリスク「12」以上の方には
高濃度のフッ素配合の歯磨き剤をおすすめしています。

フッ化ナトリウム、フッ化リン酸ナトリウム、フッ化第1スズなど
フッ素が配合された歯磨き剤を選んでください
また2017年7月より、より高濃度のフッ素配合の歯磨剤が認可されました
市販品でも、フッ素濃度1500ppmFの歯磨き剤もでていますので
フッ素濃度に注目するのも良いかもしれません。

ただしフッ素濃度1500ppmFの歯磨き剤は、6歳以下のお子様の使用は禁忌です
フッ素濃度1000ppmFの歯磨き剤は、うがいができれば6歳以下でも問題なく使用できるので
小さいお子様のいらっしゃる家庭ではそちらを選ぶと良いでしょう
フッ素濃度1000ppmFでも、きちんと磨けば十分効果はあるので安心してください

しかし虫歯が多い方は、基本的に歯磨きが不十分なことも多いです
いくらフッ素濃度が高いものを選んでも
汚れが残っていると、フッ素の効果はなくなってしまいます。
歯磨きの仕方を見直すことが、とても大切です

汚れを落とすことが非常に重要なため、
市販の歯磨き剤には研磨剤が入っているものも多いのですが
高研磨の歯磨き剤は歯の表面を傷つけるリスクが高いことも
覚えておいてください

虫歯になりやすい方におススメの歯磨きはコレ!!
① コンクールジェルF(950ppmF)
発砲剤、研磨剤、無配合でじっくりと歯磨きができます
フッ化ナトリウムで虫歯予防にも効果がある上
塩酸クロルヘキシジン配合のため歯周病菌の殺菌にも効果的

但し、研磨剤無配合のため、着色汚れが付きやすいかも・・・・
週に1回程度、「歯を白くしたい方」オススメの歯磨き剤を使用すると着色汚れが付きにくいかと思います

② チェックアップスタンダード(950ppmF・1450ppmF)
低研磨、低発砲のソフトペーストタイプ
フッ素濃度は2種類から選べます
フッ素滞留性を高めた独自の新処方で虫歯予防に効果的です
ジェルタイプが苦手な方にはおススメ

2. 歯周病になりやすい方

スーパーやドラッグストアで「歯周病に効く」とうたわれた歯磨き剤を
よく見かけますが、正直、歯医者としては、あまり効果はないと思います
市販の歯磨き剤はあくまでも、歯周病予防のための歯磨き剤であり
歯周病を治癒させる効果はありません。
歯周病を治すためには、適切なブラッシングと
ついてしまった縁上および縁下の歯石除去が必要不可欠です
残念ながら、歯磨き剤だけで歯周病を治すことはできません。
市販の歯周病用歯磨き剤といえば、デントヘルス、アセス、生葉、なた豆などでしょうか・・・
あの歯磨き剤を使っていたら、
「血が出なくなった、歯周病が良くなった」という話はよく聞きますが、
実際は歯磨き剤のおかげではなく、きちんとブラッシングができたため
歯茎が引き締まり、出血しなくなった場合がほとんどかと思います。
実際に歯周病菌に効くのは塩酸クロルヘキシジンのみ
① コンクールジェルF(950ppmF)
発砲剤、研磨剤、無配合でじっくりと歯磨きができます
フッ化ナトリウムで虫歯予防にも効果がある上
塩酸クロルヘキシジン配合のため歯周病菌の殺菌にも効果的

少し気になる程度であれば、これがおススメです
フッ素もしっかり配合されており、虫歯予防に効果がある
オールマイティな歯磨き剤です。
但し研磨剤、無配合のため、着色が気になる場合は
週に1度程度、ホワイトニング用の歯磨き剤を使用すると良いでしょう

 

最近、歯茎の下がってきた、歯の揺れや、歯茎の腫れが気になるなど
特に歯周病が気になる方にはこれがオススメ!

② コンクールリペリオ

OIM加水分解コンキオリンが歯ぐきの細胞に作用し、回復を促します
少し、独特の味で、使用感が苦手な方も多いですが
中等度歯周病以上の方には、リペリオの方がおススメです。

こちらのコンクールマウスウォッシュを併用するとさらに効果的です

初期の歯周病の方や歯周病予防をしたい方には、虫歯予防もできるコンクールジェルF
重度、中等度歯周病のかたや、歯茎トラブルに悩まれている方はリペリオがおすすめです

 

3. 歯がしみやすい方

歯ブラシをしているとき、「キーン」としみることはありませんか
ほとんどの場合は、虫歯ではなく「知覚過敏」であることが多いです
知覚過敏の原因はいろいろありますが、知覚過敏で有名な歯磨き剤といえば
シュミテクトです

シュミテクトには「硝酸カリウム」が含まれており、歯髄への神経の伝達を遮断します
市販でも手軽に手に入るので、知覚過敏と感じたら
使用してみるのも良いでしょう。
シュミテクトは市販品ですが、低研磨のため比較的安心です

研磨剤が含まれた歯磨き剤を使用すると、
歯の表面に細かい傷がつき、さらにしみやすくなるので
研磨剤無配合の歯磨き剤か
低研磨の歯磨き剤を選ばれると良いでしょう

 

知覚過敏用ではありませんが、歯がしみる時のおすすめは
オーラルケアのアパガードリナメルです


リナメルには歯の表面をコーティングすることで
汚れをつきにくくしたり、しみにくくしたりする効果があります
何よりも使用感が抜群で、この歯磨き剤を使用した後の
ツルツル感はとてもいい感じです

歯がしみる原因は主に虫歯か知覚過敏ですが
知覚過敏にも様々な原因があり
自分で判断できない場合も多いので、
いつまでも治らないようであれば、歯科医院の受診をおすすめします

 

4. 口臭が気になる方

口臭は生理的な口臭と病的な口臭に分けられます
生理的な口臭とは、食べ物、タバコ、お酒など、飲んだり食べたりすることで
感じる口臭です

病的な口臭には以下のようなものがあります
虫歯、歯周病など口腔内が原因のもの、肺がんや胃がん、肝機能障害など
呼吸器系、消化器系の病気が原因のものもあります

しかし口臭の原因のほとんどは、虫歯、歯周病など
口腔内のトラブルが原因のことが多いので、
口臭が気になるようであれば
まずはこの2つを気にしましょう。

どうしても気になるようであれば
口臭検査をしてみても良いかもしれません。

 

5. 歯を白くしたい方

「白い歯にしたい」老若男女問わず、白い歯への欲求は強くなっているように感じます
白い歯と言っても、大きく分けて2タイプに分けられます

(ア) 歯に表面ついている着色が気になる
(イ) 黄ばんでいる歯、そのものを白くしたい

歯の表面についている着色汚れが気になる場合の歯磨き剤は、数多く市販されています
しかし問題は、そのほとんどが、研磨剤を多く含み、研磨することで
着色汚れを落としていることです。もちろん汚れを削り取るので
その時は白くなるのですが、同時に歯の表面を傷つけてしまいます。
歯の表面に細かい傷がつくことで、さらに汚れがつきやすくなるという
悪循環に陥ります。
細かい傷がつくことで、汚れやすくなったり、知覚過敏になりやすくなったり
してしまいます。
安易に市販のものに手を出さない方が無難です。

そこでおススメの歯磨き剤はこの2つ

LIONのブリリアントモアと、GCのルシェロホワイトです

どちらも低研磨ですが、ステインなどの汚れを浮かせて
落とすタイプです
どちらも週1程度の使用で、汚れを浮かせて歯を白くすることができます
どちらも、市販のものに比べて、少しお値段は高めですが
歯の表面を傷つけることなく歯を白くできます。

知覚過敏でご紹介したアパガードリナメルも歯の表面をコーティングするため
着色汚れをつきにくくすることができます。

こちらは長期間の使用で白さを実感できると思います
ホワイトニングをした後に、使用するのもお勧めです。

② 黄ばんでいる歯、そのものを白くしたい方
着色汚れをとる、歯磨き剤は数多く販売されているのですが
歯、そのものを白くする歯磨き剤はあまりありません。
歯自体を白くする場合には、歯医者でホワイトニングをすることをおすすめします

6. インプラントをしている方
高濃度のフッ素はインプラントを腐食させてしまうため、インプラントをされている場合
高濃度のフッ素を含む歯磨き剤の使用はおすすめしません。
ただこれ以上、歯を失わないためにも残っている
ご自身の歯を長持ちさせることは非常に大切です

ここで重要なのが、インプラントをしなくてはいけなくなった原因が何かということです
例えば虫歯で歯を失ってしまったのであれば、
虫歯予防効果の高い歯磨き剤を使用したほうがよいですし、
歯周病で歯を失ってしまったのであれば、
歯周病予防効果の高い歯磨き剤を
使用したほうがよいということになります

虫歯で歯を失ってしまい、ご自身の歯も残っている場合
コンクールジェルF(950ppmF)がおススメです
フッ化ナトリウムで虫歯予防にも効果がある上
塩酸クロルヘキシジン配合のため歯周病菌の殺菌にも効果的です
インプラントも歯周病にはかかりますので、このオールマイティな
歯磨き剤を使用すると良いでしょう。

フッ素濃度1000ppmF以下であれば、日常的に使用しても
特にインプラントに影響はないと言われています。

 

しかしやはりフッ素がインプラントに良くないことは事実です
どうしても気になる方の場合は、フッ素の入っていないリナメルの使用をおすすめします

リナメルは少し高価ですが、歯の表面をコーティングすることで
内側から歯の再石灰化を促し、虫歯予防をしていきます。
こちらのリナメルで残っている歯を虫歯から守っていただけたらと思います
さらに歯周病予防として、コンクールジェルコートIP(インプラント用)を
併用することをおすすめします

インプラントをした歯は虫歯になることはありませんが
インプラント周囲炎という歯周病のような病気にはかかってしまいますので
歯周病予防をしていくことは、残っているご自身の歯だけでなく
インプラントを長持ちさせるためにも大切なことになります

まとめると

虫歯リスクの高い方、インプラント本数の少ない方→コンクールF(フッ素配合)

虫歯リスクがあり、インプラント本数の多い方→リナメル・コンクールIP(インプラント用)の併用

歯周病リスクの高い方→コンクールIP(インプラント用) がおすすめです

 

以上いろいろな歯磨き剤についてまとめてみました
是非、参考にしてみてください

 

医療法人 坂田歯科医院
歯科助手 坂田

 

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

WEB予約

お問い合わせ・ご予約は

0800-111-4848

繋がりにくい場合はこちら

0896-23-3522

伊予三島駅から徒歩5分

このページの先頭に戻る