唾液のお話

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唾液のお話

2018年7月30日

こんにちは。

四国中央市 坂田歯科医院 児山です。

 

梅雨明け前の西日本を襲った豪雨被害・・・・

被災者の皆さま、さぞかし怖かったことでしょう・・・

農家の方・・・

収穫間近の夏の果物も甚大な被害を受けたそうですね。

心からお見舞い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

四国中央市でも山間部ではもの凄い雨が降って・・

土砂崩れも起きました。

 

幸い、坂田歯科医院付近では数年前のような大きな被害もなく

普段あまり出番のないレインコートと

長靴・・いや・・レインブーツが大活躍!!程度で済みました。

 

梅雨が明けたので・・・

また今年も・・・

猛暑がやってくるのでしょうか??

暑さは苦手です。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて今回は・・・

唾液についてお話しようと思います。

以前にもお話をしたことがあります。

今回はもう少し掘り下げて・・・

 

だえき・・・?

普段の生活ではほとんど意識していませんよね。

あまり関心ありませんか?

お口の中にあって当たり前・・・という程度の認識ですね。

 

ところが・・・・

最近TVでも

唾液のパワーについて特集を組んでいるくらい

唾液は凄いパワーを持っているのです!!

 

さて、

ここで唾液について、いくつか質問をします。

 

まず・・

唾液は何から作られているでしょうか?

 

透明な液体だから水分だと思いますか?

違います!

唾液はもともと血液なのです!!

ちょっとビックリしませんか?

お水を飲んだらすぐにお口の中で唾液になると思っていたでしょう。

 

人間は水分を摂ると・・・

骨髄で血液が作られその血液が

唾液腺で唾液に作り変えられるのです。

 

次の質問です。

唾液は1日にどのくらいの量が作られるでしょうか?

 

何と! 健康な成人は

1日に約1000~1500mlもの唾液を作っているのです。

お口の中でペットボトル2~3本分もの量が

作られることにも驚きです。

 

では・・・

唾液の働きについてはご存知ですか?

 

唾液は・・・

食べかすやお口の中の細菌を洗い流して

お口の中を清潔に保ちます。

自浄作用でむし歯菌や歯周病菌などの

繁殖を防ぎます。

 

唾液は・・・

お口の中の粘膜を守っています。

唾液が減ってしまうと粘膜に潤いが無くなり

傷が付きやすく口内炎などにもなりやすくなってしまいます。

 

唾液は・・・

お口の中を中性に戻します。

お口の中の細菌が出す酸や

飲食物の酸によって

酸性になったお口の中を

もとの中性に戻します。

 

唾液は・・・

食事によって唾液の中に溶け出した歯の成分を

時間をかけて歯に戻し

歯の補修をします。(再石灰化)

 

唾液は・・・

唾液中の免疫グロブリンAやラクトフェリンなどと

自浄作用によって

お口の中を細菌感染から守ります。

 

こんなふうにきくと

唾液ってすごいパワーを持っていることがわかりますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お口の中に・・・

当たり前のようにある唾液が

お口の中に欠かせないたくさんの働きをしているのですね。

 

唾液の凄さはまだまだあります。

 

唾液の働きはお口の中だけではありません!!

全身の健康にも関係しているのです。

 

唾液中の抗菌物質IA(免疫グロブリンA)が

細菌やウイルスが体に侵入するのを防ぎ

風邪やインフルエンザ、

肺炎などの呼吸器疾患を予防します。

 

お口の中の粘膜を保護するのと同じように

食道の粘膜も保護します。

食道と胃の境目の弁を保護することで

逆流性食道炎の予防にも関係しています。

 

唾液に含まれる成長因子が粘膜の保護や修復、

胃酸の抑制に影響しています。

 

唾液中の消化酵素アミラーゼが

食べ物の消化を助け

胃や腸の負担を軽減します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうですか?

唾液って想像以上のパワーを持っていますよね。

 

 

このパワーを活かすには・・・・

お口の中に十分な量の唾液が無いといけません。

 

“”最近唾液の量が減ってきたような気がする・・・“と

歯科を受診される患者さんがいらっしゃいます。

 

どうして唾液の量が減ってしまうのでしょうか?

 

主な原因は・・

脱水~体が脱水状態になると唾液の量が減少します。

 

持病のお薬~持病の治療のために服用しているお薬が原因で

唾液の量が減少することがあります。

 

加齢~加齢に伴い唾液腺の機能や

お口の筋力が低下し唾液の量が減少します。

 

では、どうすれば唾液がたくさん出るのでしょうか?

 

先にお話ししましたように

唾液は血液からできています。

血液のおおもとは水分です。

唾液をたくさん作るためには

水分を摂りましょう。

 

また・・・

唾液は噛めば噛むほど出てきます。

噛むことで唾液腺が刺激されるからです。

たくさん噛むためには

噛み応えのある食べ物を選ぶ、

材料を大きく切るなどの工夫をすることで

お食事の時に噛む回数を増やすことが出来ます。

 

他にも・・・

唾液腺のマッサージをすることも効果的です。

 

 

 

 

 

 

 

 

加齢に対しては・・・

アンチエイジング効果のある抗酸化食品を摂りましょう。

例えば、納豆に含まれるイソフラボン、

ネギや玉ねぎに含まれるケルセチン、

サプリメントではコエンザイムQ10

柑橘類に含まれるビタミンCなどが挙げられます。

 

また、唾液は量だけでなく質も大切です。

 

唾液の質が低下する原因は・・・

~血液の質の低下

唾液は血液から作られていますからね。

 

~激しい運動

過度の運動による疲労は、唾液中の

IgAを減らし免疫力を低下させてしまいます。

 

~ストレス

慢性的なストレスもIgAを減らし

免疫力を低下させてしまいます。

 

そして・・・

良質な唾液をたくさん出すために

大切なことは・・・

よく噛むことのできるお口の状態を維持できている事。

 

むし歯や歯周病になっていると

よく噛むことが難しくなります。

 

歯の抜けている部分がないか

むし歯や歯周病になっていないか

なかなか自分ではチェックできないので

定期的に歯科医院でのチェックがお薦めです。

 

健康生活を送るためのパートナーとして

歯科医院と仲良くお付き合いをお願いします。

 

今年の夏は尋常じゃない暑さ!!

熱中症にはくれぐれもご注意ください。

熱中症になると・・・

脱水症状がおき・・・

舌にも変化が現れます。

舌が水分不足で割れたようになるそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

熱中症予防のためにも・・・

唾液のためにも・・・

こまめに水分補給を心がけてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲリラ豪雨があったり・・

逆走する台風が来たり・・

まだまだ暑い夏が続きます。

体調管理には気をつけてくださいね。

 

ではまた次回・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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